過度のストレスは肌荒れや老化を招く

ストレス社会において、上手にストレスを解消するのが美肌づくりのコツです。

ストレスとは何か?

  ストレスとは仕事、プライベートを問わず、恐怖や不安、怒りなどを感じたときに起こる自己防衛反応です。ストレスには前述の精神的(内的)なもの意外にも、寒さや暑さにさらされたときや激しいスポーツ後のような外的なものもあります。医学的には 脳下垂体から生成される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を促すような内外の刺激を「ストレッサー」と呼びますが これによって引き起こされる一連の生体防御反応を「ストレス」と呼びます。強いストレスを受けると脳の視床下部はストレスホルモンの分泌を命じて交感神経を興奮させ、血圧の上昇や脳と筋肉への血液量を増やします。攻撃に備える動物のような状態ですね。

 逆に攻撃とは関係のない胃腸や腎臓、皮膚などへ向かう血液量は減少します。これが原因で、ストレス状態が長く続くと、胃や十二指腸の潰瘍・高血圧・頭痛・肩こり・めまいなどを引き起こすこととなります。肌の健康に必要な機能低下が生じ、肌荒れや発疹、かゆみといったトラブルを招きます。ストレスを受けると女性ホルモンや成長ホルモンの分泌も減少します。わたしたちは、興奮すると汗をかきますが、これは来るべき激しい活動に備えて体温を下げるという生理的な現象なのです。

ストレス予防の食事

ストレスと栄養は 無関係のように思われますが 以外と関係が深いのです。
ストレスによって特定の栄養素が消耗したり特定の栄養素の助けが必要となったりします。
過度のストレスが長い間続くと 栄養障害の心配も考えられるのです。
ストレスが関係する栄養素はたくさんあります。
例えば 脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖はストレスによって血液からの供給量が足りないと脳の活動が低下します。
ストレスにさらされると その状態を改善して体の中の働きを保とうとして カテコールアミン(副腎髄質ホルモン)や副腎皮質ホルモンが活発に分泌されますが、それらを体内で合成するためにはビタミンCが必要なのでストレスが多くなるとそれだけたくさんのビタミンCが必要になります。
カテコールアミンや副腎皮質ホルモンが分泌されると 「蛋白質」の分解が進み尿中の窒素が排泄量が増えます。
ストレスによって 蛋白質の消耗が増すので十分蛋白質を摂取することが必要となるのです。
またカルシウムには脳細胞の興奮を抑えて気持ちを落ち着かせる作用があるので 十分なカルシウムを摂ることで精神の興奮を抑えストレスに強くなることができます。
ストレスによって抗酸化機能が低下して 癌や動脈硬化などの生活習慣病の誘発や促進に繋がりますが それを防ぐためには抗酸化ビタミンのビタミンCやビタミンE・β−カロチン を不足しないように気を付けることはとても重要です。 ビタミンB群(B1・B2・B6・B12・パントテン酸・ナイアシンなど)は抗ストレス作用があり また蛋白質や細胞の新生に関わったり糖質の代謝を助けたりします。
ある種のストレスにさらされると カルシウムとマグネシウムの尿中排泄量が増えます。 腎臓の働きが変わったり 細胞の活動が低下することの影響と考えられていると言われています。 普段からストレスを感じている人は 積極的にビタミンC・β−カロチン・ビタミンE・良質蛋白質・多種のミネラル・ビタミンを十分に摂るようにしたいものです。
このためには 緑黄色野菜を十分に各種の野菜や果物・良質蛋白質を含む肉・魚・卵・牛乳・乳製品・芋・豆・海藻・根菜類などを朝昼夕の三食でバランスを考えて摂るように心掛けましょう