偏った食生活は美肌の敵

肌の状態は食事から摂る栄養素と大きく関係します。サプリメントよりもまずは食事で摂るのが基本。

肌の状態は食生活と深く関わっています

 さまざまな病気が食生活と深くかかわっているように、肌の状態も食生活の良し悪しと関わりがあることは間違いありません。肌のトラブルが起きたなら、まずは自分自身の食生活をチェックしてみてください。

三大栄養素は肌にとっても重要

 『肌にいい栄養素は何ですか?』
 と聞かれたら、『ビタミン』と答える人が少なくないと思いますが、肌を構成する細胞はたんぱく質から成っています。たんぱく質とともに細胞膜を構成している脂質は、美肌の敵である活性酸素の攻撃から細胞を守って、肌にうるおいを与える皮脂の材料。細胞の新陳代謝を促すエネルギー源となる炭水化物。いわゆる三大栄養素と呼ばれるこれら3つの栄養素が、私たちのからだを構成する細胞にとってとても大事であり、肌にとっても最も重要な栄養素となります。
 これらが不足すると健康を損なうまえに、まず肌があれはじめて、ホルモンの分泌も悪くなり、さらに肌のトラブルを招く結果となります。

ビタミン、ミネラルは、肌にどうはたらく?

 三大栄養素の代謝を促し、調整する役目を担っているのが、ビタミンとミネラル。美肌ビタミンとも呼ばれるビタミンB群は、三大栄養素の代謝に最も貢献し、肌の状態を左右する重要な役割をします。ほかのビタミンも肌の健康を保つためにそれぞれの役割を担っています。 鉄分は全身に酸素を運ぶヘモグロビンの構成成分で、肌の細胞が酸素不足になるとくすみやしみなどの肌のトラブルを招きます。亜鉛は皮膚の新陳代謝のほか、たんぱく質の合成、活性酸素の抑制に関係する酵素やコラーゲンの生成に必要なミネラル。
 偏食や野菜不足が指摘され、外食の機会も多い現代人にとって、これらビタミンやミネラルは、美肌維持のために注意しなくてはいけない栄養素です。
 サプリメントも出回っていますが、まずは食材から摂ることを基本として、補助的にサプリメントを利用するよう心がけてください。