たんぱく質は美肌作りに欠かせない

高たんぱく低脂肪でアミノ酸がバランスよく含まれた食材をしっかり摂るのが大切

コラーゲンやエストロゲンの原料となるたんぱく質

 三大栄養素のひとつであるたんぱく質。英語で『プロテイン』と呼ばれますが、これはギリシャ語で『第一』という意味の言葉から生まれたものです。わたしたちの体を維持するのに必要不可欠な栄養素で、体内の各細胞を構成する材料です。もちろん肌を構成する細胞の材料もたんぱく質。分解されては合成されるという新陳代謝を常に繰り返していて、脂質とともに細胞膜を構成して活性酸素から細胞を守っています。たんぱく質が不足すると新陳代謝に悪影響を及ぼして、肌荒れを招くほか、うつ病になりやすくなる、体力が衰えて病気やけがに対する抵抗力が低下する、性的な能力が弱まるなどの症状があらわれます。
 アミノ酸には約20もの種類があり、うち9種類は人間の体内では合成できない、もしくは十分に合成できないアミノ酸で、食品による摂取が不可欠のため、『必須アミノ酸』と呼ばれいます。たんぱく質は、このアミノ酸が集まって構成されているのですが、個々のたんぱく質はすべて異なったアミノ酸構成となっています。つまり、牛肉、あじ、卵、大豆のたんぱく質はすべて構成が異なっているということで、体内での作用も異なります。(前述の食品は例であって、たんぱく質はすべての食材に含まれています。)たんぱく質は、コラーゲンやエストロゲン(卵胞ホルモン)の原料となるので、脂肪が少なく高たんぱく質で、しかもアミノ酸をバランスよく含むたらや鮭、まぐろ、かつおなどの魚や、鶏のささ身、豚ヒレ肉、牛もも肉といった良質なたんぱく質をしっかり摂るのが、美肌作りには欠かせません。